冬のレジャーではグローブを着けますが細かい作業をするために一時的に外すことがよくあります。そんなとき外したグローブの保持には気を遣います。例えば山では谷に落としたり風で飛ばされて失くしてしまう、釣りなら水に落として濡らしてしまうなど、極寒のアウトドアでグローブを失う・濡らすのは相当のリスクですからグローブリーシュの必要性を感じていました。
購入しようかとも思いましたが市販品だと1000円前後から、有名アウトドアブランドのものになると2000円近いものもあります。なにも専用品じゃなくてもグローブを落とさないように紐で吊れば良いので自作することにしました。
常備しておきたいパラコード
使用したのはワークマンで購入したパラコード、「パラメイトロープ」です。
太さ4mm、長さ15m、素材は表地・中芯ともナイロンで税込み350円と安価なので何本か持っています。
私は源流釣行での体調不良や悪天候など、もしもときに山中で一泊するシェルターを作れるようにタープと一緒に持ち歩いています。
結び方をいくつか知っていればアウトドアでのいざというときに役立ちますよ。
ちなみにワークマンで売っているこのパラメイトロープはパッケージ写真を見るとわかりますがTAKAGIのロゴがあり株式会社 高儀のものです。下のリンクから楽天などでも購入できますがワークマンの方が安いです。
切って結ぶだけ
自作といってもパラコードを適当な長さに切って結ぶだけです。
手首を絞るところはコードロックなどの部品を使っても良いのでしょうが1円も使いたくないので結ぶだけで済ませます。
既製品を使ったことがなく最適な要な長さが分からないのですが、とりあえず今回は結び代を含め70cmにしてみました。ほつれ止めに切り口を炙ります。
グローブ側はどんな結び方でも良いと思いますが今回は引き解け結びにしました。末端を引けば簡単に解けますが意図せずに外れることはないでしょう。
実際にグローブをグローブリーシュにぶら下げてトレッキングポールを突いて歩いてみると引き解け結びではほどけてしまいました。運良く落としたことに気付いたので紛失はしませんでしたが危ないところでした。実際の使用ではグローブを振り回すようなかなりの揺れがあるので緩まないようにしっかり結ばなければなりません。現在は二重8の字結びにしています。
輪の大きさを調節可能にする結び方
腕側は釣り人にはお馴染みのハングマンズノットで結ぶことにしました。釣り糸で作った輪に釣り針やリングを通し、結び目を動かして固定する結び方です。釣りでは緩めることはありませんが、グローブリーシュは手首に合わせて締めたり緩めたりしたいので結び目を動かせる結び方が適当だと思いました。
解くのも簡単で、腕を抜いたら長い方を引っ張るだけで1本のロープに戻ります。
似たような結び方のユニノットやクリンチノットなども結び目を動かせますがハングマンズノットとは違い引っ張ると塊になってしまいます。釣りでは解くことは考えませんし結びやすさや強度の違いなどもありますからユニノットやクリンチノットが劣っているということではありませんが、今回の用途では今のところハングマンズノットが正解かなと思っています。
この結び目は映画などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。ハングマンとは絞首刑執行人のことです。
完成。制作費は70cm×2本で約37円。
一流ブランドのパラコードも
アメリカの老舗ミリタリーブランドRothco(ロスコ)社
アメリカでも定評あるミルスペックパラコードブランド タフグリッド
高価ですが一流ブランドもあります。また、パラコードの素材にはポリエステルとナイロンがあり、ポリエステルはナイロンと比べて強度は若干落ちますが耐候性と耐水性に優れているようです。グローブリーシュくらいなら素材の違いは気にしなくても良いと思いますが、ハンモックのように人をぶら下げるほどの負荷をかける場合は素材にも気を遣って選んでみると良いかもしれません。
コメント
とても参考になりました。ありがとございます。今後の記事も楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
「グローブ側は〜引き解け結び〜意図せずに外れることはないでしょう。」と書きましたが、外れてしまったので現在は二重8の字結びにしています。
すぐに記事を更新しなければならなかったのですが間に合わず申し訳ございませんでした。
まい様もグローブ側が外れないようにお気を付けください。