チタン製で超軽量のソロ用焚火台 リバーサイド・ランブラーのネイチャーストーブ RSR NATURE STOVE

源流野営釣行をテーマとしたアウトドアギアの企画・設計・製造・販売をされているリバーサイドランブラー(RSR , RiverSideRambler)のネイチャーストーブ(NATURE STOVE)を購入しました。

今まで使っていた焚き火台

これまではUCOのフラットパックグリルSを使用していました。ロストルを作って燃焼効率を上げてみたりして三年弱で48回も活躍してくれましたが、重さと薪補充のしづらいところが気になっていました。特に重さが問題で、バックパックを背負っての釣行は想像以上に体力を消耗するので軽量化は安全性の面でもとても重要になります。

まるでオーダーメイドの焚き火台

そこで目を付けたのがRSRネイチャーストーブです。

公式サイトの商品ページを読むと私が焚き火台に求めるものの全てが詰まっており、まるで自分がオーダーして作ってもらったようです。良い所は沢山ありますが特筆すべきはその重量。火床のステンレスメッシュ以外ほぼ全てがチタン製で164g(カーボンフェルトを除く)という超軽量! UCOのフラットパックグリルSが832gでしたから668gもの軽量化になります。オートキャンプならどうということはありませんが人力移動での668gは体力面でかなり効いてきます。

組み立てる必要はあるが簡単

開くだけのUCOに対してこちらは組み立てる必要がありますが、メリットの方が上回るので許容範囲でしょう。組み立ての工程は以下のとおりです。

フレームを十字に組み抜け止め金具を刺す

ステンレスメッシュを設置

リフレクターをヘアピンで取り付ける

面白いところは、なくしたりしやすい部品にヘアピンを使っているところです。ヘアピンなら安価で入手しやすいですし、ヘアピンじゃなくても太さが合って熱に強ければなんでも良さそうです。釣り人なら釣り針を持っていますし、ライダーやチャリダーなら転倒など故障時の応急修理用にステンレスの針金を一巻き持っている人も多いのではないでしょうか。

ステンレスメッシュは消耗品ですが他は壊れるところがなくヘアピンをなくしてもどうにでもなるので永く使うことができそうです。

さっそく試運転

この日は海に釣りにきていました。朝まずめが終わるともうすることがないのでさっそく使ってみます。枯れ草→細枝→中枝へと簡単に着火しました。メッシュの焚き火台を使うのは初めてだったので通気性の良さに驚きです。UCOのフラットパックグリルSより着火しやすく燃焼速度も速いようです。

夜の分の薪を用意する

目の前が砂浜の海ですが背後は山なので薪を拾ってきました。
こんなにたくさん一晩では使いきれませんが、長さ2mくらいで丁度良い太さの枝が1本落ちていたので全部切ってしまいました。写真には写っていませんが刃渡り210mmの替え刃式折込鋸を使用しました。
長さはステンレスメッシュに合わせて20cm弱に揃えました。

薪割りに使用したナイフはぞうさんマークのクードマン(CUDEMAN)「ブッシュクラフター」です。(刃渡:約11.4cm、刃厚:約4.6mm)

これ以上太い薪だとナタや手斧が必要になってきますが、ソロ用焚き火台で使うこれくらいの薪をバトニングするにはちょうど良いです。

実際に使ってみて

いつもはこんな大きな焚き火はしないのですが、UCOと同じつもりで薪をくべると炎が大きくなりすぎてしまいました。ステンレスメッシュの通気性とリフレクターの煙突効果が相まってUCOのフラットパックグリルSよりもよく燃えます。この日は無風で水も用意していたので安心してください。

着火が簡単

今までは夜に焚き火をしても翌朝は火起こしが面倒なのでガスを使うことが多かったのですが、RSRネイチャーストーブは着火が簡単なのでこの日は朝も焚き火をしました。私は拾った薪しか使わないのでいつも良い状態のものが手に入るとは限らないのですが、着火が簡単なRSRネイチャーストーブの使い勝手の良さは予想以上でした。

薪の補充が簡単

同じようにしている人が多いと思いますが、UCOのフラットパックグリルSは網をよけないと薪を入れられないので写真のように網をずらして使っていました。それでも入り口が狭く上から斜めに差し込むかたちになり少し不便でした。

UCOのフラットパックグリルS

これに対してRSRネイチャーストーブは正面から薪を入れるので上にクッカーが乗っていても邪魔になりません。焚き火台ではありますが公式サイトに”簡易カマド”ともありますから納得です。焼き物もできる焚き火台とカマドですからコンセプトが全く違い、比較するようなものではないのかもしれませんね。

RSRネイチャーストーブ

チタンの焼き色

撤収時にリフレクターを外してみると、3枚のうち炎が直接あたる真ん中の1枚にきれいな焼き色がついていました。永く使っていくうちにどんな表情をみせてくれるか楽しみです。

その他雑感

灰の処理

底部はステンレスメッシュのみで灰を受ける構造がないので灰を正しく始末する必要があります。
こちらのBE-PALのこのページがとても参考になります。

カーボンフェルトは薄く頼りない

必要最低限のものであまり長持ちはしなそうです。今回はベルモントの焚き火プロテクトシート BM-259を使いました。源流野営釣行かどうかで使い分けることになると思います。

超軽量につき風に注意

本体が軽いのでクッカーや薪を載せていないときは風で飛ばされそうです。使わないときは石や薪などの重りを置くかテントの前室にでも避難させておいた方がよさそうです。

ステンレスメッシュの末端処理

ステンレスメッシュの末端は一回折って溶接してありますが、ほつれた細いワイヤーが指に刺さり流血しました。もう一回折って袋縫いの状態であれば末端が完全に隠れてより安全だと思いますが制作時の手間と消耗品であることを考えると仕方がないかもしれません。

換えのステンレスメッシュをどうするか

公式通販でステンレスメッシュの交換品を販売していますが、パンチングメタルにしてみるというのも良いかもしれません。板厚や穴の大きさと間隔、素材は安いステンレス、いやどうせならチタンで揃えるか、などと考えてみるのも楽しいです。

おわりに

軽い/小さい/組立が簡単/着火が簡単/薪の補充が簡単/高い燃焼性能/と、べた褒めになってしまいました。
UCOのフラットパックグリルSの前はキャプテンスタッグのカマド スマートグリルB5を少し使ってみたくらいでそれほど多くの焚き火台を見てきたわけではありませんが、私の野営スタイルにはこれ以上ないというほどの焚き火台に出会えました。同じようなスタイルのソロキャンパーには特におすすめできる一台です。

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