ブルーアイスのハーファング装着レビュー

山スキーでは、持たない訳にはいかないがあまり使わない道具が多く、クランポンもそのひとつ。
現在はKAJITA カジタ XB12Hというクロモリ(クロムモリブデン鋼)の12本爪クランポンを使っていますが、これが約1030gの重さ(モンベルの現行品LXF-12はペアで870gと、少し軽くなっているようです)で、モンベルのクランポンラップ(186g)と合わせると約1216gにもなります。
私はU.L.(ウルトラライト)志向ではなく、むしろ少々重くても丈夫な道具を選ぶ方ですが、雪の上しか歩かないこのケースでは多少軽量化に舵を切ってもよいのではないでしょうか。

買い換えの候補は4つ

候補は以下。
1 ブルーアイス ハーファング
2 ブルーアイス ハーファング ツアー
3 ペツル イルビス ハイブリッド
4 ペツル レオパード LLF

【素材】
1、3 前クロモリ/後アルミ
2、4 前後アルミ

【ペアの重量( )内はアンチスノーなし】
1 419g(記載なし。2と同じと仮定して371g)
2 360g(312g)
3 570g(記載なし。2と同じと仮定して522g)
4 記載なし。2と同じと仮定して378g(330g)

【セミワンタッチ対応の可否】
1、2 セミワンタッチ対応用トゥーバスケット付属
3 レバーロックユニバーサルにより、前コバの無いブーツにもフィット
4 別売りパーツで対応。(レオパード FLと同等になると思われる)

何を重視して選ぶか

上記のスペックをまとめると、以下のようになります。
A 耐久性 1 = 3 > 2 = 4
B 重量 2 > 4 > 1 > 3
C 汎用性 1 = 2 = 3 > 4

ここからどう選ぶかというと、私は前述のように「少々重くても丈夫な道具を選ぶ」方です。そして、前コバのない靴で使う予定はないので優先順位はA > B > Cとなります。

スペックだけで良いのか

使うための道具なのですから一番大切なのは使用感のはずですが、購入前に試用させてもらわない限りわからないことなので、こればかりは仕方がありません。ブルーアイスとペツルでは前後爪の連結方法が違うので、これもどちらがよいのか使ってみないとわかりません。
自分のブーツを店舗に持っていって装着させてもらうこともできるでしょうが、実際に使用してみてズレる、外れる、現地で微調整できるかなどまではわかりません。
ネット上にいくつかレビューやクチコミもありますが、合わせるブーツが違うのであくまで参考程度です。
ここまで客観的に見てきてこんなことを言うのも何ですが、好きなブランドだとか色がカッコイイからとかもありだと思います。気に入った道具が一番ですから。

ブルーアイスのハーファングに決定

ということで私は「1」のブルーアイス ハーファングにしました。
最軽量の「2」と比べるとその差は約60g(Mサイズの卵1個分)です。たったこれだけの差なら摩耗を気にせずガンガン蹴られるクロモリ爪の方を選びます。
「1」も「2」も、セミワンタッチ対応用トゥーバスケット付属なので、結果的には汎用性も採れたということになります。

ブルーアイスのハーファング装着レビュー

購入して手元にやってきたブルーアイスのハーファングをみていきましょう。

小さい!軽い!
ABS付、ケース入りで実測466g!(ペツルや他社でいうアンチスノープレートのことをブルーアイスではABS(Anti-Bot System)と言うようです)
クランポンラップに包んだXB12Hより750gも軽い!750mlの水の重さですよ!感激。

中身はこんな感じ。握り拳より少し小さいくらいかな。(元通り畳めるように写真を撮っておきました。)

ちょっとだけ気になったところ

ストラップの末端がフリーなのでバックルが抜け落ちそうです。外で落としたらまず見つからないでしょう。写真のように結びコブを作ってストッパーにしました。

トゥーベイルの移動(トゥーバスケット交換)は大変

説明書によると、5・6番目の爪(青いパーツ)は土踏まずのところで浮いた状態にならないようにとのことで、できるだけ前に移動させるためにトゥーベイルを後ろに移動(前爪が前に出る)しました。
このトゥーベイルの移動(セミワンタッチ対応用トゥーバスケットへの交換も)はかなり固くて大変なので、やる人は覚悟してください。YouTubeで検索すると万力を使う方法やスリングを使う方法が見つかりますが、私はそういった情報を知らずに素手でドライバーでこじりました。
どんな方法でも良いですがケガのないように気をつけてください。革手袋か軍手は付けた方が良いと思います。

事前にフィッティングを済ませること

現地で初めて使うということにならないように、自宅など腰を据えて作業できる環境で事前にフィッティングしましょう。

前後パーツを繋ぐ「超高分子ポリエチレン製のテープ」は、初めのうちはピンと張っても緩んできます。(伸びる素材ではないはずですが、金具への巻きが締まるのだと思います)
ピンと張ったテープをグイグイと押し引きすると緩んできて、ギターの弦のように弾いてみると初めより音が低くなったのがわかります。こうしてテープの遊びがなくなるまで増し締めしていきます。こんな作業は現地では絶対に無理です。
ここまでやっても、実際に履いて歩くとさらに強い負荷がかかるので現地ではまだ伸びるかもしれませんが、そのときはヒールのレバーについているスクリューを締めてやれば良いと思います。

使用レビューはまた後日

ここまでが購入の検討から装着レビューですが、使用レビューはもうしばらく先になりそうです。

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