冬の青空駐車で厄介なフロントガラスの凍結。
スクレーパーでガリガリと削る音はかなりうるさく朝の閑静な住宅街では気が引けます。
エンジンをかけヒータをデフロスターにして待つという手もありますが、相当に時間がかかるうえにガソリンも無駄になります。そんなときに便利な解氷スプレーですが、使い切ったのを機に自作することにしました。
作り方はとても簡単。エタノール(アルコール)と水を2:1で混ぜるだけです。
エタノールといってもドラッグストアで売っている消毒用エタノールはアルコール濃度が80%程度(無水エタノールは99.5%)なので厳密にその比率で良いかわかりませんが、とりあえず作ってみて調整すれば良いと思います。
消毒用エタノールの選び方
ドラッグストアに行くと違いがよくわからない2種類の消毒用エタノールがあます。
メーカーのFAQによると、写真左の「消毒用エタノール」は飲用される酒類と同様に酒税相当額が課税されていて、右の「消毒用エタノールIP」はイソプロパノールを3.7vol%添加することにより、飲用不可能となり免税された安価なエタノールとのことでした。さらに「消毒用エタノールIPA」(イソプロパノール、イソプロピルアルコール)という物もありますが、こちらは脱脂作用が強く車の塗装を痛めるそうなので使わない方がいいようです。
スプレーボトル(容器)の素材には注意が必要
購入したエタノールスプレーをそのまま使う場合は気にしなくても良いですが、100均などで別な容器を購入する場合、素材によっては溶けるものがあるので注意が必要です。
100均などで入手しやすいスプレーボトルの素材には次のようなものがあります。
- PE(ポリエチレン)
- PP(ポリプロピレン)
- PVC(ポリ塩化ビニール)
- PET(ポリエチレンテレフタレート)
- PS(ポリスチレン)
この中で、エタノール(アルコール)に耐性があるのはPE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)です。
細かくいえばPVC(ポリ塩化ビニール)には軟質PVCと硬質PVCがあり軟質は溶けますが硬質は耐性があります。購入時には軟質硬質の表記はありませんから触って柔らかいのが軟質、固いのが硬質だと思いますが判断に迷うなら避けた方が無難です。PET(ポリエチレンテレフタレート)も対応・非対応があり、高濃度アルコールでは溶けるものがあるようです。
以上から、
エタノール(アルコール)にはPE(ポリエチレン)かPP(ポリプロピレン)
と覚えておけば間違いありません。
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