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コットン(綿)のハットをロウ引き(蝋引き)してアウトドア仕様に | Unsettled Line

コットン(綿)のハットをロウ引き(蝋引き)してアウトドア仕様に

趣味の渓流釣りやそれに伴う野営時にハットを被っているのですが、藪漕ぎで頭から突っ込んだり雨に降られたりでヨレヨレになってしまいました。もともとアウトドアでのハードな使用を想定されたものではないので、そういう用途で言えばフィルソンのティンクロスブッシュハット(FILSON TIN CLOTH BUSH HAT)が適していると思われ買い替えも検討しましたが、今の物に愛着もあるのでアウトドア仕様にするべくロウ引きして防水加工することにしました。

洗濯と染色

汚れたままでロウ引きするわけにはいかないのでまずは洗濯(手洗い)。長年の使用で退色していたので染色もしました。元の色は忘れましたがホームセンターで染料を買ってきて染色と乾燥。これでロウ引きの準備ができました。

ロウ引きの素材

普通はフェールラーベン(FJALL RAVEN)のグリーンランドワックス(Greenland Wax)を使用するのだと思いますが貧乏性なのでDAISOの「高級」ロウソクで代用します。グリーンランドワックスには蜜蝋も入っていますがこちらはパラフィン100%。蜜蝋はコーティングの他に殺菌作用がありカビの予防に効果があるようです。汗をかいた肌に直接触れるハットですから殺菌と防カビ効果には惹かれますが今回は税込110円で済ませます。革製品も好きなのでビーズワックスは持っていても良いかなと思いました。

湯煎で液状にして刷毛で塗る

固体をすり込む方法もあるのですがハットの場合は液体を刷毛で塗った方が楽そうなので湯煎しました。塗ったそばから固まっていくのが面白い。

ブリムの裏側も塗りますが「すべり」とクラウンの裏地は塗りません。

ひととおり塗りました。

ヒートガンで溶かして染み込ませる

ヘアードライヤーでもできますが欲しいのは風よりも熱です。ヒートガンからも多少の風は出ますがヘアードライヤーほどではありません。ヘアードライヤーだと溶かしたロウを風で流してしまうので少しやりづらいかもしれません。

熱を加えると一瞬で染み込みました。

ロウ引きを繰り返していく

1回目を終えたところ素の状態より全体に色が濃くなっています。これを見越して染色は少し明るめの色にしました。
1回だけではまだ普通のコットンと変わらないので2回目に入ります。2回目からは溶けたロウの染み込む速度が遅くなりました。そろそろお腹いっぱいでしょうか。

3回目はいらなかったかも

2回目を終えた時点でもう良さそうだったのですが、本物を触ったことがないのでどこまでやれば良いのかわからなかったのとロウが染み込むのが面白くて3回塗った結果、叩くとコンコンと音がするくらい固くなりハリボテのようになりました。固さのおかげでクラウンやブリムは思いどおりの形に整えることができましたが布製品とは思えない程になってしまったので3回はやり過ぎたかなといったところです。
再度ヒートガンで溶かして余分をボロ切れでぬぐい取るという手もありましたが面倒なので止めました。どうせハードに扱うのでそのうちヘタってくるだろうと。

加工前後の比較

水道の蛇口から直接水をかけてみましたがサラサラと流れまったく浸みる気配もありません。ただし、生地の通気性は絶望的になったので蒸れ対策としてクラウンの両サイドにいくつかハトメを打って通気口を作ろうと思っています。

エイジングが楽しみ

生地をひっかくと白っぽくなります。使い込んでいくとどんな感じになるのでしょうか。アウトドアでいつも一緒のハットにひと手間加えてさらに愛着が湧きました。

【追記】塗りすぎたロウを除去

実際に釣りと野営で使ってみたのですが、やはり固すぎて衣類(ヘッドウェア)として不快なので塗りすぎたロウを除去してみます。ヒートガンで温めるとロウが浮いてくるのでタオルで拭き取るとある程度柔らかくなり布っぽさが戻りました。

通気口を開けて蒸れ対策

気温0℃の寒さでも動いていると結構汗をかきました。この分だと夏はかなり蒸れそうなので通気口を開けます。
使用したのは#300のハトメとハトメ抜き(ポンチ)とハトメリング打ちです。レザークラフトもやるので新たに道具を買うことはありませんでした。通常は縫製前のパーツの段階で作業するのでしょうが既製品に後付けするのは少々やりづらかったですが何とかできました。

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