JB23Wジムニー荷室ラゲッジスペースのフラット化

ドンガラのラゲッジスペース

前回リアシートを撤去してラゲッジスペースが広くなりましたが、底面がデコボコで使い物になりません。
ここをフラットにして使い勝手を改善していきます。

リアシート撤去後の後部座席

側面の突起をどうやっつけるか

底面をフラットにするだけならコンパネ(コンクリートパネル)を敷けば良いのですが、厄介なことに側面にはリアシートを止めていた突起があります。
これはリアシートを元に戻すことを考えると切ってしまう訳にはいきません。
考えた結果この突起を飲み込む高さまで床を上げ底にすることにしました。

ラゲッジスペースの邪魔な突起

デッドスペースを有効に使う案を考えた

せっかく広くしたのにただの上げ底にしたのでは元も子もないので、この空間は床下収納にします。
普段使わないけど積んでおかなければならないスコップ、スノーヘルパー(スタックラダー)、ブースターケーブル、非常停止板などの他、今後制作予定の分割式車中泊ベッドを収納します。
上記はどちらにしろ積載スペースを取るのですから邪魔な突起も隠せるこれが最適なのではないでしょうか。

床を枠で囲んでその上にコンパネを乗せる構造にしました。
ジャッキ収納スペースの前後で2分割にします。これは中間の補強も兼ねています。
この図に一番手前の枠がないのは角のR部分をどうしようか決めかねていたから。
作業しながら考えることにしました。

床下の枠組みの構想

ホームセンターで材料を調達

しっかりと採寸したメモを持ってホームセンターへ行きます。
小さいものはいいですが床板サイズにもなると絶対にまっすぐ切れないので、材料は店でカットしてもらいます。
写真は枠の材料。もう少し安い材料もありましたが水廻り等の湿気に対応できる集成材〜との説明があったので、湿気がたまりそうな床下の調湿を期待してこちらにしました。幅の100mmはそのまま床下の高さになります。
奥に写っている緑色の物がコンパネで商品名ドルフィンコート。国内製造・環境配慮型製品とのことで少しだけ高いけど(200円程度だったかな?)こちらを選びました。よく見かけるオレンジ色のも隣に積んでありましたがドルフィンコートの方が断然減っていました。個人使用なので1枚2枚の世界ですが、環境配慮型製品の方を選ぶ人が多くてうれしくなりました。本来の目的で大量に使う建築現場の方ではどれくらい使われているのでしょうか。
木材の他には金具類と木ねじ、コンパネの表面に貼るシート、両面テープを購入しました。

床下の枠の材料

床板の下準備

大きい方はホームセンターでカットしてもらったまま使いますが、小さい方は車両後部の形に合わせて角を丸めます。
純正カーペットをあてがってトレースした線を目安にして多角形にカットし、残った角をヤスリで整えました。ジグソーがあれば一発なのですが。

床板の角の形を整える加工

ラゲッジスペースに置いてみるとちょっとずれている。まぁ許容範囲か。床板はひとまずここまでにして続きは枠を組んだ後にします。

出来上がりを設置場所に置いてみる

床下の枠を組む

材料は店でカットしてもらっているので組むだけなのですが、側面の突起を逃がす穴だけは自分で開けなければなりません。現物に合わせて印を付け電動ドリルで10mmの穴を開けました。穴じゃなく切れ目を入れてしてしまっても良いのかもしれません。

縦方向の枠に開けた穴

ハンマーで打ちこまなければ入らないほどピッタリでした。微動だにしません。
反対側も同様にして縦方向は完成。元々付いていたナットで締めておきました。

縦方向の枠を車両に設置

横方向はL字金具で繋ぎました。

横方向はL字金具で繋ぐ

後回しにしていた手前の部分は曲げ木でもないと綺麗なRにはできそうもないのでジャストフィットは諦めて斜めにすることにしました。
この部分は材料を買っておらず、以前別な物に使用した余りなので色が違います。
斜めにカットするのが難しかったですがどうにか出来ました。ここは金具は使わずビスで留めました。

手前の角の処理

枠組みの完成

床下収納スペースが出来上がりました。
地金の塗装が剥げると錆が出そうなのでとりあえず適当な物を敷いていますが、断熱シートを敷くと車中泊の時に良いかもと思っています。

完成した枠組みの中に物を入れた

床板は蝶番で開閉可能

2分割にした床板は蝶番で繋ぎますが、フルフラットにしたいので埋め込みました。ノミがないのでカッターを使ったため時間がかかった上に仕上がりも雑です。上からシートを貼ると見えなくなるのでヨシとします。
ジグソーのときもそうですが道具って大事だなと思いました。

床板に蝶番を埋めた

床板にシートを貼り蝶番で取り付け

緑色のままでは見た目が悪いので滑り止めも兼ねて遮音シートを両面テープで貼りました。
特に遮音性能を求めた訳ではありませんが、他の売り場を物色してみてカーペットは掃除しづらい、ゴムは臭い、透明ビニールのテーブルクロスは緑が透けるので意味がない、合皮や木目調は偽物だから嫌だ、で遮音シートになりました。これは塩ビ樹脂で臭いはありません。値段も50円/10cmと最も安く、幅94cmのロールを長さ90cmに切ってもらって450円でした。

シートを貼った床板を枠に蝶番で枠に取り付け

完成!

いままで適当に置いていたスコップや牽引ロープなどを床下に目隠し収納してスッキリ広々しました。100mm上げ底にした状態で天井までの高さ890mmですが、上にはロッドホルダーがあるので使えるのは実質790mmです。

完成したものを後方から撮影

リア周りのカスタマイズは先に済ませておくべき

床下収納を組んだ状態ではリアの内張を外せなくなりました。
リアルームランプや荷掛フック、リアスピーカーの設置など、内張を外す必要のある作業をするためには床下の枠をバラさなければなりません。木材をビス留めしているので何度も脱着するとネジ穴がバカになりそうです。その点では鬼目ナットを使っておけば良かったと思いました。
リアルームランプと荷掛フックはそのうち付けようと思っていましたが、こうなってしまっては面倒なのでもうやらないことになりそうです。

掛かった金額

すべて税込み。
木材:5885円
カット料金:385円
金具とビス:748円
両面テープ:1130円
静音シート:495円
合計:9254円
出来上がったものには満足していますが1万円もかかっちゃったかーという印象です。

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